工業 〜原価意識プラス販売思考〜

MGバリエーションの紹介

「工業コース」はMG研修の中で製造業全般だけでなく、基本コースとして位置づけられています。

①ゲームの設定

参加者各人は、ある一種類の製品を継続生産している製造会社の社長となります。スタート時に 手にする資本金は30.0。この資金をもとに、工場に機械を導入し、ワーカー、セールスといった人材を そろえます。そして、原材料の仕入、生産、完成した製品の販売という、経営活動を行って いくわけです。

 

②ゲームの流れ
ゲームは他コースと同様、順番にマーケット盤中央の意思決定カードを1枚引き、そこに書かれた 指示に従って、ひとつの意思決定をするという形で進みます。仕入ー生産ー販売が基本のサイクル ですが、併行して広告や研究開発への投資、設備の増強や人員の増員、マーチャンダイザー、 マーケットリサーチ、PAC生産性などへの投資も、バランスよく行う必要があります。

 

③マーケットのしくみ
マーケット盤は、仕入市場と販売市場の両方を兼ねています。仕入れの場合は、このマーケット 内の6つの都市(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台)の仕入先により仕入単価が異なります。
一方、販売の場合は、同じく6つの都市へ販売ができますが、それぞれの都市において販売時の 上限価格が異なります。参加者には、できるだけ安く仕入れ、できるだけ高く売れるようなマネジメ ントを行うことが求められます。

 

④生産のしくみは…
会社盤下段の倉庫に置かれた材料は、投入という工程を経て、機械が設置された中段の工場へ 移され、仕掛品という状態になります。さらに完成という工程を経て製品となり、上段の営業所に 保管され販売を待ちます。

 

⑤販売競争
見込みで継続的に生産された製品は、セールスの能力に応じて、販売することになるわけですが、 ここで同業他社、すなわち、同じテーブルに着席したほかの参加者との競争が起きます。
この販売競争は、いわゆる値下げである「価格競争力」と、研究開発により生み出された「非価格 競争力」を総合した、トータルの競争力で争われます。この競争に勝った企業だけが、販売できると いうわけです。

 

⑥研修のポイント

工業コースは、いかに効率的な生産体制、販売体制を作り上げ、それらをバランスよく回転させ るかがポイントになります。このことを通じて、コストダウンの必要性、高付加価値製品を生み出す ことの重要性、そして、人・物・金の高速回転の必要性を、体で感じとっていくわけです。
現在でも、基本のコースと位置づけられる工業コースは、あらゆる業種の方々に、まず、体験して いただきたいコースといえます。